北神はその現代史の経緯から強い対外不信を抱いているのです。
だから南羅以外の外国には必要以上に接近しようとはしません。
かと言って特別仲が悪い国がある訳でもなく、国際社会の中では比較的中立的な立場でいます。
一応友好国はあります。煬、老鄧、クルシア、バダン、ヤルバナブラスボロス、メジロフ等。(南羅は別格)
関係があまり良くない国も、ユサンメル、ベンガニ、丹陽等があります。これらの国々には基本的に関与しないという姿勢をとっています。
北神公国連邦と最も仲が良い国は南隣の南羅共和国です。
北神と南羅は民族、言語が同一で歴史的にも極めて結びつきが強い地域です。
南羅の文明の起源は北神にあり、近代国家としての北神の基礎を作ったのは南羅帝国で、南羅帝国の経済を支えたのは北神の大庄屋でした。
今でも南羅共和国には北神の資本が多く入り、また両国は自由貿易協定を結んでいます。
北神革命後の混乱期には南羅と戦争状態になった事もありますが、今では互いにとって最大の友好国となっています。
両国の関係は切っても切れないものなのです。
老鄧には多くの北神人移民が住んでいます。
その移民を介して北神と老鄧は強い結びつきを持っています。
世界がいくつかの排他的経済圏に分かれていた新仙礼蘭共和国時代には、新老通商協定によって老鄧経済圏の仲間入りをしていました。