社会

労働

 北神公国連邦の人々もやはり生活の為に働く訳ですが、その様子は日本と比べると少し違うようです。

 

 まず通勤の実態はどうなっているのでしょうか。

 連邦の労働者の通勤時間は基本的に30分以下です。通勤に1時間かけようとは思いません。

 列車で通勤する人は沢山いますが乗客が満員になる事は殆どありません。北神人は乗客すし詰めの車両に乗ろうとしません。乗ろうとした列車が混み気味だった時は遅刻しようがしまいが次の列車を待ちます。

 

 会社の始業時間は9時~11時、終業時間は16時~18時半の所が多く、企業によって変動します。この勤務時間のばらつきの為通勤列車やバスは更に混みにくくなります。

 北神人は時間を厳密に守ることをしないので30分程度の遅刻は普通です。

 

 

 時間を守らないということは納期も守りません。平気で遅らせます。時間に厳しい外国の企業から注意を受けたとしても聞き流してしまいます。だから一流国の人は北神企業をそこまで信用していません。

 

  帰る時も混雑を避けながら様々な時間調整をして帰ります。

 残業もあまりしません。多くの人は仕事が立て込んでいようが意に介しません。

 

 報酬に関しては多くの企業が成果主義を採っています。

 平均月収は32万銭程度です。

 

教育

 ※北神公国連邦では「学」の字を「斈」と表記するのが一般的です。

 

 北神公国連邦の義務教育は小斈校6年間と中斈校3年間です。

 義務教育の就学率はほぼ100%に達しています。

 

 中斈校卒業後も高等斈校、専門斈校、職業訓練斈校への進斈という選択肢もあります。

 本領北神では殆どの生徒達が高等斈校に進斈し、更にその内の半数の生徒が大斈に進斈します。

 本領外では高等斈校への進学率は50%程度で、進学せずに就職する人も少なくありません。

  

 北神の多くの斈校は二学期制で、2月から7月の春学期と、8月から12月の秋学期に分かれます。

 

 斈校の始業時間は10時が一般的です。

 子供達は何故か大人より時間を守ります。

 

 日本の教育と比べた時に見えてくる北神の教育の特徴は二つあります。

 一つは記憶よりも理解を重視している事。例えば歴史の場合、一つ一つの出来事を覚えていくのではなく大きな流れの把握に努めます。

 もう一つは地理学と地学に重きが置かれている事です。地学に重きが置かれているのは頻発する天災に正しく備える為です。

 

 

休暇

 北神の企業の休暇には様々な形態があります。

 多くの企業は週休二日制ですが、具体的な曜日は企業や人によって違います。

 年末年始は殆どの企業が2週間程休みになります。

 

 斈校は土曜日、日曜日が休日です。

 7月下旬から8月上旬の2週間が夏季休暇、12月下旬から2月中旬が冬期休暇です。

 一学期の中間の5月と二学期の中間の10月にも7連休があります。

 

 休暇の間、北神人は旅行に出たり家でのんびりと過ごしたり、思い思いの生活をします。

 夏の休みには日光浴が人気です。冬になると日照時間が極端に少なくなるので浴びれる時に日を浴びておくのです。

 冬の休みは寒いので暖房の効いた屋内で過ごす人が多いです。動くのが好きな人はスキー場に行ったりします。スキーは北神人が嗜む数少ないスポーツです。

 

経済

連邦経済概況

 1646年の革命とその後の混乱で北神の経済は低迷していました。

 併しここ10年ほどで国が安定し始め、経済も回復し成長を始めています。

 

 本領北神(図を参照)と本領外には大きな経済格差があります。

 本領北神(特に新仙)には「大庄屋(ダイショウヤ)」と呼ばれる財閥が割拠しており、莫大な資金で北神経済を支えています。

 本領外は歴史的経緯により経済発展が遅れ、本領に引けを取っています。

 例えば本領では自動車は新車が人気ですが、本領外では安い中古車が圧倒的に人気です。

 併し政府主導の積極的な本領外の開発でこの格差は近年縮まりつつあります。

 

 本領外、特に南神の開発は現在の連邦の経済成長の推進力となっています。

 

 因みに北神では経済の事は「理財」と呼ぶのが一般的です。

大庄屋

 大庄屋(ダイショウヤ)は13世紀以降の新仙で出現した地域豪族を起源とする財閥を指します。

 現在、大庄屋は大量の土地(主に新仙)と莫大な財産を所有しています。

 資本と権威によって連邦内外の政財界に強い影響力を持っています。なので陰謀論の主役になる事もしばしば。

 

 大庄屋の資金源は所有地住人からの地代と大企業運営による収入です。

 例えば最大の大庄屋である苗場家は苗場船搬という運送会社や関連企業を幾つも運営しています。

 大庄屋資本の企業は北神に非常に多く、特に銀行や保険会社でその比率が高くなります。

 

 大庄屋は日々大量の収入を得ていますが、一方で自分の所有する土地にそれを還元しています。

 所有地内の生活困窮者や経営が苦しい法人に対して様々な支援をしています。

 収益性の低い文化事業にも出資をしており、芸術家などの生活を支えています。

 

 北神公国連邦という国自体、大庄屋の為に建てられたと言っても過言では無いでしょう。

 革命の時、反政府軍は資金調達の為大庄屋から融資を受けました。その代償として、政権打倒後に大庄屋の権限を拡大した政体を作ると約束しました。

 その政体が公国連邦という国の形です。

 

 大庄屋の恩恵を受けられない人、つまり大庄屋の土地で無い所に住んでいる人達は、大庄屋とそれを重視する政府に対して反感を抱いてたりもします。特に南神半島ではその傾向が強いです。

国際関係

友好国

北神公国連邦の友好国は南羅、老鄧、大煬帝国、バダン、クルシア、ヤルバナブラスボロス等があります。

 

北神公国連邦と最も仲が良い国は南隣の南羅共和国です。

北神と南羅は民族、言語が同一で歴史的にも極めて結びつきが強い地域です。

南羅の文明の起源は北神にあり、近代国家としての北神の基礎を作ったのは南羅帝国で、南羅帝国の経済を支えたのは北神の大庄屋でした。

今でも南羅共和国には北神の資本が多く入り、また両国は自由貿易協定を結んでいます。

北神革命後の混乱期には南羅と戦争状態になった事もありますが、今では互いにとって最大の友好国となっています。

両国の関係は切っても切れないものなのです。

 

老鄧には多くの北神人移民が住んでいます。

その移民を介して北神と老鄧は強い結びつきを持っています。

世界がいくつかの排他的経済圏に分かれていた新仙礼蘭共和国時代には、新老通商協定によって老鄧経済圏の仲間入りをしていました。

 

貿易

連邦最大の貿易相手国は隣接する南羅共和国です。

南羅から農産物、食肉、繊維、銅、機械等様々な物を輸入しています。

 

第二の貿易相手国は大煬帝国です。

煬からは種々の先進的機械を輸入しています。

 

石油資源はクルシア、袁漢から輸入しています。

 

北神からの輸出品は紙、電算機(コンピュータ)、自動車、航空機、魚介類等です。

 

従来的には北神は南羅や煬を始めとする近隣諸国との貿易が活発です。

併し最近では夏島列島を経由して西洋諸国との貿易も拡大しています。